CakePHPのCache(Viewキャッシュ)について考える
今までさほどシビアにキャッシュについて考えてこなかったのですが、ここらでキャッシュについてまとめてみます。
まずView系のキャッシュのうち代表的なものを。
- element ( & requestAction ) キャッシュ
-
Viewキャッシュ
-
Html Cache Helper
3は、Bakeryに掲載されているMatt氏作成のヘルパーです。初回アクセス時にHTMLファイルを生成するため、以後PHPすら使われません。
多少の制限事項がありますので、それについては、後述。
下に行くほど(1→2→3)キャッシュの威力が大きくなります。
以下順番に見ていきましょう。
1.element ( & requestAction ) キャッシュ
Viewをelement単位でキャッシュしていく方法です。
ヘッダーやフッター、メニューバーやHTMLのheadなど、使い勝手は良いでしょう。
記述の方法は次の通り。
# view
$this->element('element_name' ,array('cache'=>array('time'=>"+2 hours"));
$this->element('element_name' ,array('cache'=>array('time'=>"+2 hours" ,'key'=>$id));
通常は前者で良いのですが、同じelementを別々にキャッシュしたいというときは、後者のようにkeyを渡します。
データが大きいときは'key'=>$id.'_'.md5($data)とでもすれば良いでしょう。
$idは無くてもかまいません。特定のキャッシュファイルを削除するときに分かりやすくしているだけです。
そして、そのelementファイルの中では、requestActionを使用して、データを取得すると良いでしょう。
requestActionは、任意のControllerの任意のactionを個別に呼びだす仕組みです。
右側のカラムにある「○○リスト」等を作成するために重宝します。
# view(element)
echo $this->requestAction('/controller_name/action_name/params' ,array('return'));
第二引数にreturnという値を含めるとレンダリングしたViewを(ただしlayoutは使用せず)返してくれます。
もしデータだけがほしい場合は、actionの最後に return $this->data; のようにしておいて、element側で取得したデータを整形して表示させましょう。
requestActionのパフォーマンスはあまり良くないようですので、elementのキャッシュを使用して効率化してください。
elementのキャッシュファイルを削除する
最後に、requestActionで取得しているデータが更新された場合に、elementのキャッシュファイルを削除する方法です。
ModelのafterSave()とafterDelete()を使用して削除するのが良いようです。
# Model
function afterSave() {
@unlink(CACHE.'views'.DS.'element__action_name');
}
function afterDelete() {
@unlink(CACHE.'views'.DS.'element__action_name');
}
この場合は、当該Modelの全elementのキャッシュが削除されます。
2.Viewキャッシュ
CakePHPのキャッシュは主にこのViewキャッシュで実現します。
このViewキャッシュの最大の特徴は、キャッシュファイルが存在する場合は、Controllerを通らずに、キャッシュされたページを表示する点にあります。
Controller , Component , Model , Behavior , View , Helper 等々のファイルを一切読み込みませんので、非常に高速にページが表示されます。
使用方法は、以下のようにします。
- core.php や bootstrap.php 等で Configure::Cache.check を true にする // Configure::write('Cache.check ', true);
- Controller で CacheHelper を読み込む // var $helpers = array('Cache');
- Controller で cacheAction でキャッシュする時間を指定する // var $cacheAction = 3600; // 秒
$cacheAction には配列を渡して、細かく制御することが可能です。
通常はアクション名(と$id等)を使用します※。詳しくはマニュアルをご参照のこと。
URLルーティングを行なっているときはURLになります。
次のいずれかの設定をした場合にはViewキャッシュは働きません。
キャッシュを(一時的に)使用しない場合には、ここを変更すると一発です。
- Configure::Cache.disable を true にする // Configure::write('Cache.disable', true);
- Configure::debug を 1 以上にする // Configure::write('debug', 2);
3.Html Cache Helper
これはViewをレンダリングした後にHTMLファイルを生成しておき、次回のアクセスからはそのHTMLファイルが直接読みだされるという仕組みのキャッシュです。
生成されるファイルがHTML(正確には非PHP)なので、動的に変化する要素の記述はできませんが、静的ページやRSSなどの書き出しには非常に優れています。
ヘルパーのコードは、HTML Cache - GitHub より取得し、APP/plugins/html_cache に配置してください。(downloadリンクよりzip形式でダウンロードすることも可能)
# directories
plugins/
html_cache/
views/helpers/html_cache.php
使い方は簡単です。Controllerで$helperの最後にヘルパーを記述し、 webroot/.htaccess を編集するだけ。具体的には。
# Controller (他のHelperよりも後に記述)
var $helper = array('XXX','YYY','ZZZ','HtmlCache.HtmlCache');
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_METHOD} ^GET$
RewriteCond %{DOCUMENT_ROOT}/cache/$1/index.html -f
RewriteRule ^(.*)$ /cache/$1/index.html [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteRule ^(.*)$ index.php?url=$1 [QSA,L]
</IfModule>
すると webroot/cache以下にURLをもとにファイルが生成されます。(cacheディレクトリはパーミッション707等で作成)
CakePHPは標準の設定で、CSS等ファイルが実在する場合は、ルーティングを行いません。そのため生成されたHTMLファイルが直接WEBサーバーより読み込まれます。
注意事項としては、
・/controller_name 等のURL(action名のないURL)やルートに対してはキャッシュが働かない(仕様変更により可能になりました)
→/controller_name/indexのようなURLにはキャッシュが働きます
・キャッシュファイルの生存期間(expires)は設定できない
→bakeryの記述を参考にcron等で一定期間ごとに自動的に削除するようにします
・パーミッションを適切に設定する
→ファイルの書き出しはwebサーバー等の権限で行われます。webroot/cache以下に書き込み権限がないといけません。また、webroot/cacheはあらかじめディレクトリを作成しておく等の必要があります。
用途と環境に応じて選択しましょう
以上です。
利用する状況に応じてキャッシュの種類を使い分け、快適なサービスを提供していきましょう。
第1回CakePHPオフ会@関東
昨日(2009/08/05)、前回のIRC集会終了後に話題が上がった「勉強会ではなく懇親会」(つまりいわゆるオフ会)が開催されました。
過去勉強会とは縁がなかったわたしも、今回は参加申込みをし、いそいそと曙橋の会場へ。
10数人という非常に適切な規模による、素敵なオフ会がスタートしました。
こういった場所に初参加のわたしは、もちろんみな初対面。CakePHP界では名の知れた方々もちらほら。
でも、IRC等ではちょっとだけ繋がりがあったりするので、遠慮することを遠慮させてもらいました。勝手に(笑)
プレミアムビールで乾杯し、ピザや差し入れのお菓子をつまみつつ、LTを聞いてあれやこれやとCakePHPについての話題を語る。
非常に幸せな空間がそこにありました。
会場はビルの屋上のテラスのようなところ。屋根を解放すると、心地よい風が吹き抜ける。
ビールが進むこと、進むこと。ぐいっぐいっ
ドイツで行なわれたCakePHPフェスタの貴重な話も聞けて、大満足な一夜でした。